PF構造生物学グループの現状 生物マシーナリーNewsletter No.7
   ハイスループット放射光X線構造解析実験施設と
   細胞内蛋白質輸送系と糖鎖修飾系の構造ゲノム科学


I. 序

 日本結晶学会・構造ゲノム科学ワーキンググループが中心となって、大学等を中心とした目的指向型構造ゲノム科学の展開を目指して行っている提案では、複数の研究拠点ネットワークの整備がうたわれている。その実現に向けて高エネルギー加速器研究機構フォトンファクトリー(PF)では2000年5月より新たに整備された構造生物学グループを中心として、細胞内蛋白質輸送系と糖鎖修飾系の蛋白質群をターゲットとした目的指向型構造ゲノムプロジェクトを推進するべくこの分野の細胞生物学、生化学グループと協議を重ねている。現在のところ、図1に示すような構想で以下の4項目を目的とした研究ネットワークの形成を検討中である。

  1. 細胞内蛋白質輸送系と糖鎖修飾系の蛋白質群をターゲットとして5年間で120個の蛋白質の立体構造をX線またはNMRを用いて決定し機能解析を行う。

  2. 構造解析高度化のための技術開発と基盤整備。

  3. 糖鎖修飾研究推進のため質量分析、NMR構造解析の共同利用施設を整備。

  4. X線構造解析では高エネルギー加速器研究機構放射光研究施設に挿入光源ビームライン2本を設置し、高度化技術開発の成果を整備。