アステラス KEKと熱帯病治療薬の創薬共同研究(日刊薬業 2012年9月20日)

 アステラス製薬と高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)は20日、「顧みられない熱帯病」の治療薬創出に向けた共同研究提携契約を結んだと発表した。
 共同研究では、KEKの放射光施設を利用し、創薬標的となり得る寄生原虫タンパク質の3次元構造を解明して阻害化合物を選定。標的タンパク質と阻害化合物の複合体について構造解析を行う。
 対象疾患は、いずれも寄生原虫による感染症であるリーシュマニア症とシャーガス病、アフリカ睡眠病の3疾患。アステラスはこれらの疾患の治療薬創出に向け、NPO団体「Drug for Neglected Diseases initiative」(本部=スイス・ジュネーブ)や東京工業大とも共同研究を行っている。
 タンパク質の立体構造を基にした薬物設計は近年急速に進展しており、アステラスとKEKは2006年から放射光を利用した創薬研究を進めている。